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スクールカウンセラー(24)学習指導のできるカウンセラー⁈ たつとみ先生

スクールカウンセラー

素敵なせんせいをめざすあなたに

Ⅼさんシリーズ 第6回

たつとみ先生が小1から高校生まで10年以上かかわったLさん。シリーズ第6回です。

管理人
管理人

管理人が公認心理師資格対策講座でお世話になった心理系予備校プロロゴス。

そちらで知り合った 公認心理師の先輩であるたつとみ先生。

スクールカウンセラーとして活躍されているたつとみ先生に、経緯や体験を連載していただいています。

類似した事例に関わってはいますが、内容はフィクションです。

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前回のお話はこちら⬇️

スクールカウンセラー(23)SCから家庭教師へ たつとみ先生

スクールカウンセラーは スーパーマン⁈

Lさん宅に『家庭教師』として訪問することになったが、実はその前から『訪問相談・家庭教師業』の個人事業として個人的に仕事を行っていた。

特に宣伝することもなかったが、いわゆる口コミのみで、もう亡くなられたが、親身にさせて頂いておりSV(スーパーバイズ)をして頂いていたスクールカウンセラーのI先生からは

スクールカウンセラ― I先生
スクールカウンセラ― I先生

学習指導のできるカウンセラー、スーパーマン!

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とかこの上ない賛辞を頂いていた。

たつとみ先生
たつとみ先生

当の本人は全くそんなことを思ったこともないのですが…

そんな自分の経験からLさんに勉強を教えていたが、

当時『アスペルガー症候群』、今でいえばASD(自閉症スペクトラム)の診断を受けていたLさんの勉強方法は、その特徴がはっきりと出ているものだった。

スクールカウンセラー 家庭教師として


 毎回、Lさんは

Lさん
Lさん

今日は○○が教えて欲しいです!

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と何をしたいかということがはっきりしていた。

家庭教師としてとてもやりやすかったが、そのやり方というのが特徴的だった。

Lさんは学校のノートをしっかりと取ってきていた。

それを元に家庭教師である自分が再度解説し、それを元にもう一冊ノートを作るという方法だった。

そのやり方はこちらが指示した訳でもなく、Lさん自身が考え出して行っていたものだった。

これは、自閉傾向の子は想像性よりも自分の記憶したことを基に思考していくということにとても合致していた。

また、Lさんの席の後ろにはガラスケースの本棚があり、その中にはおとうさんの趣味の漫画と共に、Lさんが今までに購入してもらった本が並んでいた。

百科事典的なものから、歴史に関するものなどいろいろな書物があり、ある時、社会の歴史を教えている時に詳しく歴史が書かれた本を取り出し、実際に定期テスト等には必要ないものまで調べて新たにノートに記入していくということをしていた。

自分はあえて、その時には必要ないことを止めずに、Lさんの気になることは全てノートに書き、時には自分が解説したことまで全てを記入していった。

そのお陰か、Lさんの定期テストの点数はまずまずだった。

しかしながらLさんは80点台のテストをみると不満そうであった。

それを見たお母さんが

Ⅼさんの母親
Ⅼさんの母親

お母さんなんて、昔そんなテストの点数取ったこと無いよ?

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とLさんに言うが、納得していない状況だった。

部活動に専念 


 Lさんは中学校では吹奏楽部に入り、クラリネットを3年間吹き続けた。

セカンドパートを任され、自信を持って部活動に励んでいたが、中学3年間が平坦という訳ではなかった。

やはり人間関係のトラブルが何度かあり、いじめと受け取れるような事案も発生した。

その都度、お母さんから相談を受け、どのように学校と連絡を取るかをお伝えした。

学校においても『話せる先生』がおられ、Lさんの状況をしっかり理解した先生に対応もしてもらっていた。

スクールカウンセラ― 告知の相談

そんなLさんの高校進学を控えた中学3年次にひとつの大きな出来事があった。

中学生時に起きた人間関係のトラブルから、今後高校生活で自分自身を理解しておいた方が良いだろうという意味で、Lさん自身がまだ認知していない『障害』についてご両親から告知しようという話になったのだ。

普段、家庭教師時にはそこまでお話しないお父さんから、どのように告知していくかという相談のメールを何度も頂いた。

そして今まで見守ってきたSCであり家庭教師でもある自分も含め、お父さんから本人に伝えることとなった。

この時のお父さんの緊張度は、小学校時から関わった中で最も高かったと思う。

お母さん自身もとても強張っておられたのも覚えている。

スクールカウンセラ― 告知


 Lさんに話をする際に、障害名等は言わず、特徴や傾向を話すこととなった。

何かあったときにフォローするために自分も同席した。

このように伝えますとメールして頂いた内容を、まるで読み上げるかのようにお父さんはLさんにお話した。

それを聞いたLさんの反応は、予想を反し、とてもあっさりしたものだった。

Lさん
Lさん

そんなの知ってるよ?!


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Lさんから話を聞くと、自分の持つ特性をものの見事に理解していた。

ある意味、ちゃんと成長してきたのだということをご両親も含め、自分自身も認識した瞬間でもあった。

スクールカウンセラ― 再会を心待ちに


 その後、高校では特別進学クラスに進学し、しばらくご家庭にもお伺いしていたが、多忙すぎる高校の吹奏楽部は辞め、勉強に力を入れたいと塾に通い始め、自分との関わりは終わった。

年賀状のやり取りをしていたが、その中で大学は心理学部に進学し、県外に出たことを知った。


通年でこれだけ長く関わったケースは自分自身もLさん以外には経験していない。

また、Lさんが社会に出た時に再会できたら、と思っている…。


https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2021/08/C7D8F7D4-C495-4939-8528-F0FC53808EBB.jpeg管理人

いつも心温まるお話をありがとうございます。

長くかかわってこられたⅬさん。

たつとみ先生の思いもひとしおですね。

そして奇しくも大学は心理学部に進学…

胸がきゅんとしました。

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たつとみ先生のような素晴らしい人達との出会いから、Ⅼさんは心理の先生をめざしたのではないかと思わされました。

良き影響を与えてもらった人々との出会い、様々な経験を通して、

Ⅼさんが素敵な先生になられることを祈念しています。

いつかたつとみ先生と、心理の先生になったⅬさんが再会されますように。

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Ⅼさんシリーズを連載させていただいて、連続ドラマに携わっているような気持ちになりました。

貴重な経験をお話いただき、ありがとうございます。

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たつとみ先生のような素晴らしい人達との出会いから、Ⅼさんは心理の先生をめざしたのではないかと思わされました。

良き影響を与えてもらった人々との出会い、様々な経験を通して、

Ⅼさんが素敵な先生になられることを祈念しています。

いつかたつとみ先生と、心理の先生になったⅬさんが再会されますように。

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Ⅼさんシリーズを連載させていただいて、連続ドラマに携わっているような気持ちになりました。

貴重な経験をお話いただき、ありがとうございます。

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2021/08/C7D8F7D4-C495-4939-8528-F0FC53808EBB.jpeg管理人からお願い

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たつとみ先生
たつとみ先生

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まだまだお話は続きます

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