あの日、相談室で泣いていた私がいました。
机の向こう側には、臨床心理士の先生。
「いつか、
相談室の机の向こう側に座る先生になろう」
いま私が「先生の相談」を受けているのは、あの日助けてもらった経験が原点になっています。
職員室の人間関係に悩んでいたあの日
当時、仕事自体は好きでした。子どもたちと過ごす時間も楽しく、教材準備をすることも嫌いではありませんでした。
けれど、職員室の人間関係に悩む時期があり、気づけば、円形脱毛ができていました。
「誰かに話を聞いてもらいたい」 そう思うことが増えていきました。
巡回相談に来ていた臨床心理士の先生
ある日、巡回相談で気になる子を見るために、臨床心理士の先生が来られました。
大柄でメガネの落ち着いたその女性は、聞けばもともと中学校の先生だったそうです。
気がかりな子どもの相談をする時間でしたが、話しているうちに、いつのまにか話題は職員室の人間関係のことに。
自分でも驚くほど言葉があふれてきました。
気づけば、涙が止まりませんでした。
そのとき初めて、誰かに安心して話を聴いてもらうことの大きさを知りました。

先生が安心して話せる場所
その心理士の先生は、ただ静かに話を聴いてくれました。
学校の外で。評価や記録と切り離された場所で。
先生が、先生としてではなく一人の人として話せる場所。 そんな場所が必要なんだと、そのとき初めて知りました。
その存在に、私は本当に救われました。

こんなふうに話を聞いてもらえる場所があって本当にありがたいです。
どうやって臨床心理士になったんですか?

中学校を早期退職してから、大学院に進学したんです
その言葉を聞いて思いました。 学校の先生が心理の道に進むには、大学院しかないのか……。
そう思いながら、帰り道の車を走らせました。
先生が安心して相談できる場所は、本当に少ない
「誰かに話を聞いてもらいたい」 その臨床心理士の先生に、巡回相談ではなく個人的に相談を申し込もうとしたことがあります。
でも、管理職の先生に

相談記録は残さないといけないからね。それは嫌でしょう?
と、やんわりと断られました。
そのとき思ったのです。 先生が安心して相談できる場所って、本当に少ないんだな。
それから私は、ずっと考えていました。 先生が、安心して相談できる場所はないだろうか。
「そちら側の先生になる」と決めて
2017年のあの相談室の出来事が、ずっと心に残っていました。
「先生を助ける先生になる。相談室の机の向こう側に座る先生になる。」
その後、HPを書き続けているうちに、2022年、読者の方からある資格を教えてもらいました。国家資格の「公認心理師」という資格です。
そこから勉強を始め、公認心理師試験を受験。そして―合格することができました。 その後も、様々な学びを重ね、いま、先生の相談を受ける活動を少しずつ始めています。
学校の外に、少しだけ話せる場所を
あの小さな相談室から9年。「先生を助ける先生」になるという思いは、今も変わりません。
先生の仕事は、やりがいもありますが、一人で抱え込んでしまうことも多い仕事です。 学校の外に、少しだけ話せる場所がある。 そんな場所を、これからも作っていきたいと思っています。
もし今、
- 職員室の人間関係で悩んでいる
- 学校の仕事を続けるか迷っている
- 心理の道を考えている
同じように悩んでいる先生がいたら、一人で抱え込まなくても大丈夫です。
もし帰り道に少し話したいことがあれば、こちらでお待ちしています。
センセースタイル