素敵なせんせいをめざすあなたに
筆者37歳ー40歳
ママ友からのお誘い
幼稚園が、子ども達に読み聞かせしてくれるお母さんを探しているんだって。
良かったら一緒に読み聞かせしない?
幼稚園のママ友から声を掛けられたのは、末っ子が幼稚園に入園する直前の3月だった。
もともと絵本が好きで、年齢に合わせて良書を選んで配送してくれる「ぶっくくらぶ」に登録して、毎月2冊ずつ届けてもらっていた。
中古の本などを扱うbookoffを巡っては、ロングセラー絵本を探したり、
ネットで安く購入したり、わが家の本棚からは本があふれそうだった。
子どもたちの前で読み聞かせる経験は、保育士資格の実技試験にも役立ちそうだ。
わが子たちも通っているので、園での様子が垣間見えるかもしれない。
娘や次男も、自分のお母さんが読み聞かせに来てくれたら嬉しいんじゃないか。念のためにわが子たちに「読み聞かせに行っていい?」と確認すると、案の定喜んでくれた。
3人の子が世話になった園にご恩返しもできそうだ。
月曜の朝に
読み聞かせには、3人のメンバーが集まった。
毎週月曜日の朝10時から、15分程度。一回に1クラスを担当する。
1学年3クラスだったので、週替わりで各学年を3人で回った。
3歳になったばかりの年少児と、小学校を目前にした年長児とは理解度や感性が違うので、選ぶ本も当然違う。
既に読み聞かせのボランティアをしている知人に、適した絵本のリストを教えてもらったり、
夏にはプールを題材にした絵本、秋にはサツマイモや運動会をテーマにした内容など、季節の行事などに合わせた絵本を探すのも、楽しい作業だった。
子ども達のお迎えに行くと
〇〇ちゃんのお母さーん、
今日の絵本、面白かったー
〇〇ちゃんのお母さんが読み聞かせに来てくれたって、孫が言ってましたよ。
ありがとうございます
と思いがけなく声を掛けられたりした。
自分がかかわったことが嬉しいかたちで戻って来て、ボランティアの手応えを感じていた。