\40歳からの教員生活 通信で教員免許をめざすあなたに 小学校の先生から心理師の先生へ/

通信制大学の学生としての心構え

通信制大学で中高の教員免許をとったYさんは

現在母校で教鞭をとられている。

通信制大学の学生の会である「学友会」で、

県の支部長をされていた。

毎月発行されていた支部通信では、

試験やスクーリングの案内が載せられ、

「支部長のつぶやき」という手記を毎回興味深く

拝読していた。

本人の承諾を得て、幾つか紹介したい。

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2020/02/school_print_kubaru-1.png高校教師Yさん

 先日、支部では入学の皆様を対象に

新入生オリエンテーションを開催させて頂きました。

これから通信教育課程で学ぼうとされる方々の

意欲に感化される思いでした。

「初心忘れるべからず」という言葉は

昔から親しまれています。

これは600年ほど前に能を大成した

世阿弥が残した言葉だそうです。

世阿弥の言う「初心」とは最初の志に限らず、

人生の中には、いくつもの初心があるのであり、その時々でそれらの初心を大切にするということだそうです。

世阿弥の言うように、人生には何度も初心に立つ場面があるように思います。

進学や就職は分かりやすい例だと思いますが、

環境や立場が変わっていくことで、

人は常に新しい初心に対峙させられている。

自分が今、初心に立たされているのだ

ということに自覚をもって、

気付ける力を磨いていくことが

大切なのではないかと感じます。

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2020/02/school_print_kubaru-1.png高校教師Yさん

支部長の活動を通して

多くのことを学ばせて頂いていることに

本当に感謝しております。

支部の皆様と関わることで支部に愛着も湧き、それが学習のモチベーションになり

有難いことに修了も見えて参りました。

そんな経験から是非、

通信教育課程で学ぶ方々には

積極的に学友と関わる機会をもって頂きたいと

感じております。

(現在はオンラインでつながりをもっています)

卒業や修了が目標ではありますが、

あくまで通過点であり、

学位や資格をいかして

自己実現を果たしていくことが大切である

と考えます。

目の前の目標を見失ってはいけませんが、

そこに執着し過ぎると

人間性や社会性を磨いていく機会を

見逃してしまうのではないでしょうか。

先日、介護等体験で

実習に行かせて頂いたのですが、

私と同じ実習生さんで挨拶も出来ない、

実習の準備もしっかり出来ていない方が

いらっしゃいました。

同じ通信教育課程で学ぶ学生として

非常に残念で恥ずかしい思いが致しました。

何を学んでいるのかが重要なのではなく、

どのように学んだかが

問われている気が致します。