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スクールカウンセラーとは⑥学校現場 たつとみ先生

スクールカウンセラー

素敵なせんせいをめざすあなたに

管理人
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管理人が公認心理師をめざすにあたり、対策講座でお世話になった予備校で知り合ったたつとみ先生。

スクールカウンセラーとして活躍しているたつとみ先生に、スクールカウンセラーをめざす経緯や体験を連載していただけることになりました。

類似した事例に関わってはいますが、内容はフィクションです。

スクールカウンセラーになるには⑤ 病院勤務 たつとみ先生

スクールカウンセラー になるまえに 病院を辞めるきっかけ


病院に勤務し、異動で地域生活支援センターに配属となり、24時間電話相談など、自分が仕事として行いたい『相談業務』ということは出来ていたが、不登校をはじめとした学校現場で勤務したいという想いはずっと捨てきれずにいた。

また、いろいろな意味で職場環境があまり良いものではなく、先輩に言われた「自分の身は自分で守りなさい」ということをまさに実感していた。

簡単に『責任』だけが圧し掛かってくる現場に、正直限界を感じていた頃、年齢は下であるが仲良くなった一年上の先輩と病院を辞めることに決めた。

スクールカウンセラー になるまえに 生徒指導員

しかし辞めるからといって、その先を何も決めずにやめるわけにはいかない。その頃の自分はそんなに仲良くなかった父が紹介してくれた父の知人である市会議員をしている方で、自分の話がいろいろ出来る方に仕事について相談していた。

父と異なり気さくに話が出来、その方の紹介で、市教育委員会で教育部長をされている方とお会いすることが出来た。

素直に自分自身の今までの教育現場へカウンセラーとして働きたい想いや、自分自身の過去の経験、スクールカウンセラーとして働きたいが、そのために当時必要だった臨床心理士資格を自分は持っていないことなど、

短い時間ではあったがいろいろとお話しすることが出来た。

その話の最後に教育部長さんが出された提案が3つあった。

  1. 1つ目が教員免許も持っているので教員として学校現場の中で相談業務を行っていくこと。
  2. 2つ目が臨時採用の教員として登録し、働きながら臨床心理士資格を取得していくこと。
  3. そして3つ目が『生徒指導員』という、学校現場で子どもたちの話を聞いたり実際に関わっていく臨時採用の職があるので行うこと

③がカウンセラーには、一番業務的には近いと思うが、収入が極端に低いということだった。自分の中では迷いなく、生徒指導員となることを選び、病院勤務から離れることになった。

スクールカウンセラー になるまえに 学校現場というところ


生徒指導員として学校現場に勤務するようになり、最初に率直に感じたことは

たつとみ先生
たつとみ先生

えらく型にハマった現場だな…

ということだった。

今思えば当たり前とも思えるようになったが、当時病院勤務から学校現場にやってきた自分からすると、病院とは真逆の意味であらゆる面がキチッっとしたように見えたのだ。それと同時に様々な面が見えてきた。

例えば、自分自身は学校現場というところは子どもたちにいろいろなものを教え、考えさせるといった『創造的な場』というイメージを持っていた。

ところが子どもたちと関わる先生方の話し方は

「○○しなければならない」とか「○○してはいけない」とか、子どもたちの行動に対して言動を狭めるような限定的な言い方をしていると感じたのだ。


場を考える

自分自身、学生時代から希望していた学校現場で働けるようになってからもずっと一貫していたことが、『』というものを考えるということだった。

居場所であり働き場所であり、人が所属する『場』というもの。そうした場が安心できるものと確信出来て初めて人は自分自身の力を発揮することが出来る。

過去の自分はそうした場である『こころの安全基地』が揺らいでいたからこそ、人間関係も、学習も、自分が行うことすべてが安心して行えない。

逆を言えば、そうした場が安定すれば、人は自分の力を存分に発揮できるのだから、周囲の関わる大人も子どももすべての人がお互いに安心できる『場』となるべきだと思っている。

そうすれば、結果として全体的な効率も良くなり、自分自身にも精神的に余裕が出来てくる。

過去の自分は、学校という場にそういった場がないと感じていたため、自分自身が学校でそうした場になるべきだと考えていたが、大学の卒論でコンサルテーションについて書いた時に少しその考えが変わり、

少しでもそうした『場』となるべき人を増やしていければ良いと思い、学校現場での勤務を始めた。


幸い、初めて勤務する学校で働く先生方との関係はとても良好だった。また、ほぼすべての先生方が子どもたちのためを思って動いておられるのがよくわかった。

自分自身「なんでも屋」と称して、自分の出来ることは何でもやった。そのおかげか、先生方との人間関係もとても良かったと思う。

しかしながら、そのすべてが上手くいくという訳ではなかった…。


なんでも屋と称して仕事を引き受ける
管理人
管理人

今回も興味深いお話をありがとうございます。

  • 教員として勤務しながら、相談業務も行う
  • 教員として勤務しながら、臨床心理士をめざす
  • 生徒指導員という臨時採用の職に就く

3つの選択肢のうち、薄給でありながらも一番業務内容が近いということで迷わず生徒指導員を選ばれていること。

ここまで積み上げてきた経験もありながら、自分の信じた道へ進んで行かれる姿に敬服します。

また学校は「型にハマった現場」という表現をされているのも、ハッとしました。

学校現場で働く者として、言動を狭めるような限定的な言い方になってはいないだろうか、と考えさせられました。

「今何をする時間かな」「人が前に立ったらどうしますか」など声かけしますが、

集団生活を送る中ではみ出した子に対して「〇〇しましょう」ばかりでなく、特にのんびりした低学年の子には、集団から遅れないように追い立てる感じになっているかもしれないな…

「場」について述べられていることも一貫して仰っていますね。

ご自身が安心した「場」になるように動くだけでなく、「場」となる人を増やすように学校現場の勤務を始められたのは、先を見通した観点だなと感じました。

なんでも動いてくださる方がいらっしゃることは、雑務も多い学校現場からしても本当にありがたいことです。

(管理人の勤務校にも、ICTに長け、快く動かれる職員さんがおられ、ICTの授業にはフォローや運動会の動画の撮影や編集など随分助けていただいています。)

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2022/10/3EEDB0A0-5C8A-4E9E-BE7F-483423451946.png管理人からのお願い

たつとみ先生の希望で、連載記事の感想をいただけたらありがたいです

たつとみ先生に届きますので、下の参考リンクをタップしてGoogle foamからご入力を✨ ⇩

たつとみ先生
たつとみ先生

感想をお寄せくださるとうれしいです!

まだまだお話は続きます。

スクールカウンセラーへの道のりを紹介できて

感謝です