スクーリングで出会った、高専出身の「理系ママ」
スクーリングで出会ったその女性は、当時、算数の少人数クラスのサポートをしていると話してくれました。 聞けば、女性には珍しい高専(高等専門学校)出身。ぴったりの配置だと、感動すら覚えたものです。
算数が得意だったこともあり、小学校教員になったあと、算数の少人数クラスや算数専科を担当するようになりました。理系の強みが、そのまま学校現場で生きているのだと感じました。
高専で学んだ理系の力。その強みが、小学校の算数指導に活きている。
小学校で増えている「算数の少人数指導」
近年、小学校では算数の授業を「少人数に分ける」「習熟度に合わせて学ぶ」といった取り組みが増えています。
例えば、1組と2組をミックスして
- どんどんコース
- しっかりコース
- じっくりコース といった形で3クラスに分けることもあります。先生1人に対する子どもの人数を減らすことで、理解を深めることも目的の一つです。
コースは子どもたちが自分で選ぶ
意外かもしれませんが、このコース分けは教師が決めるわけではありません。子どもたち自身が「どのコースで学ぶか」を選びます。
「問題が難しいから次はじっくりコースにする」 「物足りないから、次はどんどんコースにする」
自分で選んだコースなので、子どもたちは納得して授業に向かいます。

少人数だからこそ見える「つまずき」
私が担当していたのは、プリントをどんどん解いていく「どんどんコース」。単元ごとに大量のプリントを印刷し、解答を準備しておきます。
赤ペンを机に並べておくと、「先生、赤ペン足りない!」と子どもたちが取りに来ます。先生の赤ペンを使うだけで、気分が上がるらしいのです(笑)。
机間巡視をしていると、つまずく問題はだいたい同じです。そこで「どんどんコースさん、一旦鉛筆を置いて注目」と、全体を止めて説明します。少人数だからこそ、子どもたちの理解がよく見えました。

空き教室を活用した「算数教室」
少人数指導には教室が必要です。元の教室のほかに、家庭科室・音楽室・空き教室などを使うこともありました。少子化が進んだ地域では、空き教室をそのまま少人数教室にしている学校もあります。算数の学力を底上げするための、良い取り組みだなと感じています。
「先生として働く姿」を想像
「得意を活かして」働く。そんな先生の姿を、私は何人も見てきました。
支援員から先生へ
支援員として学校で働きながら、教員免許を取得して先生になる人は少なくありません。学校の現場を知っているからこそ「やっぱり先生になりたい」そう思うのかもしれません。
数年後、夏休みのZoom研修で偶然その姿を見つけました。Zoom研修の画面越しに見えた高専卒の彼女の姿は、確かに先生でした。思わずLINEを探して連絡しました。
「頑張っている姿を見られてうれしかったです」 彼女からも、喜びのメッセージが返ってきました。
今もどこかの教室で、子どもたちに算数を教えているのでしょうか。
あなたの「強み」も現場で活きる
今回紹介したママさんのように、得意を活かした働き方ができるかもしれません。 通信制大学で教員免許を取得する人の中には、社会人経験や専門分野を持っている人も多くいます。
- 英語が得意なら: 英語専科
- 理系なら: 算数専科や理科専科
私自身も、通信制大学で学びながらたくさんの仲間に出会いました。それぞれの背景や得意を持った人が、先生として教室に立っています。
もし今、「先生になりたい」と思っているなら。遠回りに見えても、その経験がいつか教室で活きる日が来るかもしれません。
▼ 通信制大学で教員免許を取得した人のリアル(体験談一覧)
※保育士から先生へ、社会人から先生へ。多様な軌跡をまとめています。
※仕事や子育てとの両立、大学選びなど、一人で悩まずにご相談ください。
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