ついたちまいりって?
ついたちまいりというのをご存知だろうか?
漢字では、朔日詣りや朔参りなどと書く。
正月の元旦をはじめとして毎月初めの1日に神社に参拝することを「おついたちまいり」と呼び、神恩感謝の真心を捧げ、無事に過ごせた1か月への感謝と、新しい月の無病息災・家内安全・生業繁栄・商売繁盛などを祈念し、益々大神様の御加護を頂けるようにお参りする古式ゆかしい習わしです。
白山比咩神社HPより
月初めの1日に神社にお参りすることをいう。
筆者の地域の神社でも、毎月1日には
多くの参拝客が足を運ぶ。
日頃はご祈祷でなければ上がることのできない
祭壇の前に座れるとあって
開始の午前7時には人があふれる。
祭壇の前に座って
筆者も一度だけ、おついたちまいりの日に
大勢の人たちと共に座って、近くの神社で
一連のご祈祷を受けたことがある。
人波の隙間から知人を見かけた。
…
「祭壇」という少しでも近くの場で
現世の御利益を欲しているようで、
大勢の中にいるのはちょっと照れくさい。

神社に足は運ぶけれど、
個人として心の中で
神さまに感謝すれば良いかな…
それ以来、おついたちの日に
祭壇に上がることはせず
普段の通り、お賽銭箱の前からお参りしている。

週末に1日が重なれば
この8月は、久しぶりに休日と1日が重なった。
(夏休みは平日に休暇をとっているので、
8月はおついたち参りに出かけやすい)
朝6時半過ぎに駐車場はほぼ満車。
ようやく裏の駐車場の隅に空きを見つけた。

神社は正面の鳥居をくぐって
参道を歩いて行くのが正式です。
歩く時は参道の真ん中でなく、少し横を。
駐車場の横から入ればショートカットできるが、
あえて正面まで迂回している。
帰りは横から抜けて良いらしい。
知り合いを見かけた
朝の7時までに社殿に上がろうとするのは、
早朝に起きて支度をせねばなるまい。
早朝に起きるのは気合がいる(笑)
元同僚が、友人と祭壇に上がるのを見かけた。

あっ、◯◯ちゃんだ…
以前のついたちまいりでも見かけたな。
朝早くから来てるなんて
信心深いなぁ(わたしもか(笑))
…
そう言えば、
娘さんが希望の就職先に決まったって、
風の噂で耳にしたっけ…
手水舎(ちょうずしゃ)
コロナ禍になってから、
手水舎は感染を避けるために封鎖されていた。
柄杓は撤去されている神社が多い。
工事された後は、
竹筒を通ってずっと水が流れ出る方式に
変わって来ていて
最近では筒から流れ出た水で手を洗っている。

予定表に
一の日にお詣りするのがベストなのだろうが、
平日となるとなかなか難しい。
カレンダーでその月最も早い週末をチェック。
予定表アプリに入力して、
月に1回はお参りするようにしている。

月参りの証
社務所で書いてもらっている人を見かけて、
宮司さんに尋ねたところ、
「月参りの証」といって
お参りした後に社務所に持っていくと、
年と月を記入して、
神社の印を押してもらえる冊子をいただいた。

御朱印とも違う。
スタンプラリーのようなものか(笑)

ついたちでなくても、いつでも良いそうだ。
3年分あり、
全て押すと記念品がいただけるらしい。
見返すと、月がとんでいるところもある。
学校の行事が立て込んで、
忙しくしていたかな…
印は毎月お参りする励みになるわけだ。
月参りの
「日頃の感謝をする」
「我が行動を振り返る」
という良い機会を与えていただいて
感謝である。

ついたちまいりに通っていた神社から、
「新型コロナウイルス感染拡大に伴う
お朔日参りは見合わせについて」という
お葉書が届きました。
…
確かに、今まで午前七時の祭壇の上は
人があふれそうなほどいっぱいでした。
…
祭壇には上がれませんが、
月参りのスタンプ印は
従来通りの形式だそうです。
…
日ごろの感謝や振り返りをする機会として
個人で毎月のお参りは続けたいと思います。