校長室に呼び出し
「ちょっと今いいかな?」
1月に入って年度末に向かうと、教職員が校長室に呼ばれる機会が増える。
来年度からの雇用の件だ。
校長室への人の出入りが気になる。
産休明けの先生が復帰されるんだ。
つまり県費の先生は他へ行ってもらうということなんだ。
想定内ではあったが、面と向かって聞くと胸がズキズキした。
講師登録用紙を渡された。
「今は講師登録もスマホでできるらしいから、渡しとくよ」
それで‥来週、会議があるからそこで先生の枠があるか聞いてみるよ。
この中で行ってみてもいい学校はあるかな?
なんと、校長先生直々に尋ねてくださるというのだ。講師登録をして面接に行くより、管理職の紹介の方が効力がある。
講師登録の用紙を渡すだけでなく、希望の学校を尋ねてくださる行為が
追い出すわけじゃないよ、と仰ってるように感じた。
ここがなければ 次
言ってくれたその三つの学校は、どこもいっぱいだったんだ。他に行きたい地域はあるかい?
再度、希望を聞いてくださったことに改めて感謝した。
自分の住んでいる街の隣町をお願いした。
ついに
その地域ではここが1番良いかな?と思った小学校に聞いてみたら、枠があるそうなんだ。
3月にはわかるそうだけど、それまで待つかい?
幾度となくわざわざ探してきてくださったのが、本当にありがたかった。
調べてみたら、本当に小さな学校だった。
学校も落ち着いているはずだ。
その日仕事を終えると真っ暗だったが、校名を聞いてこの目で確かめたくなった。
そこまでのルートや時間、周りの雰囲気など。
少し遅くなると家族に事情を伝えて、ナビに校名を入力して車を走らせた。
下見に
なるほど、この大通りをこっちへ曲がると学校に行くんだ。知らなかった。
田んぼの中をどんどん行くと、小さな学校が見えて来た。運動場は広いけど、確かに小さな学校だな。職員の車の台数も少なそう。
日が落ちていたので、様子が分からなかった。
翌朝は休日だったので、自宅からのルートや雰囲気を再度確かめに走った。
子どもたちが揃いのユニフォームで野球をしていた。なるほど、スポ少もあるのか。
スポ少とはスポーツ少年団のこと。地域の小学生を対象に、地域の大人がほぼボランティアでスポーツ団体を運営している。
ほのぼのと楽しい感じが伝わって来た。
こんなときこそ引き寄せ
4月からの身の振り方はまだ不確定だ。
今日が楽しいなら、きっと未来も楽しいはず‥
目の前の仕事に没頭しよう
〜がんばるあなたを応援しています
いつもありがとうございます♪