素敵なせんせいをめざすあなたに
さあ、はじめよう!
筆者37歳
教えてもらった保育士資格試験の通信教育は、
取り込んだデータを自宅で大量に印刷するらしい。
当時プリンターの調子がわるく、買い換えたとしても大量に印刷するのは手間だし、インク代もかかりそうだ。
新聞の折り込みチラシやテレビのCМでよく目にした「U-キャン」。
パンフを取り寄せて料金を調べてみたら、当時で6万円弱だった様に思う。
週末にイベントの受付のバイトをして、小金を稼いだ。
この額なら何とかなりそうだった。
入園式が済んだばかりの末っ子を自転車の前かごに、年長児になった娘を後ろに荷台に座らせて、園までの道を急いでいた。
2人を園庭で降ろすと、自分一人のペダルがなんとも軽い。その身軽さは、嬉しいような、淋しいような、ふしぎな感覚だった。
写真店
入園式の写真を現像しようと、帰路にある写真屋さんに立ち寄った。店内に入ると、香ばしい薫りが立ち込めていた。
コーヒーのサービスを始めたんですよ
写真のデータを渡すと、マシンで挽いたコーヒーを店員の女性が差し出してくれた。
筆者はレギュラーコーヒーが大好きで、カップを両手で挟んで持ち、大きく息を吸い込んだ。
昨日、1番下の子の入園式で、
今幼稚園に送って来たんです。
そうでしたか!
子育ても一段落ですね。
コーヒーでも飲んでゆっくりしてくださいね
子育ての次のステージ
平日の昼間に一人で過ごすのは何年ぶりだろうか。 第一子を出産してから末っ子が入園するまで、ちょうど10年。
子どもたちを連れてあちこち出かけたなぁ。
毎日夢中だった。
大変なこともあったけど、楽しいことの方が多かったし、あっという間だったなぁ。
まだ子育ては続いて行く。
平日に一人で過ごす時間があるという、次のステージに代わったのを感じた。
店員の女性の言葉かけがありがたく、コーヒーの温かさが心まで染み渡る。
あたたかいカップを両手で包むと、この10年の子育てが頭に巡った。
公園、買い物、育児サークル、お花見、プール、どんぐり拾い、雪遊び…
…
そのフォトショップは、程なくして遠くの街に移転してしまった。
コンビニになったその店舗を見るたびに、女性店員さんとの会話やおいしいコーヒーを思いだし、少しせつなかった。
素敵な心遣いができる女性になりたいと思ったものだ。
保育士資格をとろう の記事一覧
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保育士資格試験の追い込み 小学校の先生と幼稚園の先生 2つも夢をかなえた 市町費講師→県費の講師にランクアップ〜がんばるあなたを応援しています
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