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保育体験に来る中高生たち1

素敵なせんせいをめざすあなたに

中2の職業体験

筆者が住む地域では、中学2年生になると5日間の職業体験というものがある。朝8時頃から夕方4時頃まで、手弁当持参で自転車に乗って訪問する。

生徒それぞれにどんな分野に職業体験に行きたいか、事前に希望調査をされる。

近隣の事業所、スーパーや商店など、数名ずつに分かれて、商品の陳列や接客、掃除などを行う。

教える仕事

教育機関にも多くの生徒達が足を運び、筆者が働いていた園でも、毎年10名前後の職業体験を受け入れていた。

「教える仕事」というくくりで希望アンケートを取っているようだ。

そのため、サッカーやバスケットボールなどの部活動を教える先生になりたいという男子生徒も、幼稚園という場にやって来ていた。

保育園や幼稚園の先生になりたいから、園で職業体験をしよう、という生徒の意識は高かったように思う。

積極的に子どもとかかわろうとしたり、「何やったらいいですか?」と仕事を聞いてきたりする姿勢がみられた。

園での活動

中学生ともなると体格もいい子が多いので、大勢で立たれると小さな乳幼児たちは圧倒される。

そのために、なるべくしゃがんで接したり話しかけたりするように伝えていた。

水遊びの時期と保育体験が重なると、中学生も園庭にホースで水を撒いたり、水鉄砲をしたりして園児たちと遊ぶ。

水遊びをしているうちに、気分が乗ってきた中学生がはしゃいで、仲間同士で水をかけあったり、転んで体操服がドロドロになる場面もみられた。

楽しそうに遊んでいるお兄ちゃんたちを見て園児たちも笑い、そのお兄ちゃんたちに水をかけて楽しむ姿もあった。

真剣に遊ぶと、幼い子たちも楽しいんだと改めて思わされた。

日頃は勉強、テスト、部活だと、忙しくしている中学生なので、とびきりの笑顔で子どもたちと遊んでいる様子に、心が解放されて良かったと感じた。

園児が帰った後は

力の強い中学生も多いので、受け入れる園側は「何をしてもらいましょう?」とよくお願いしていたのが、砂場の掘り返しだ。

雨で濡れたり、子どもたちが砂場の上で歩いたりすることで、砂がだんだん固くなる。

砂が固くなると、園児が扱うスコップでは砂の中に突き刺さりにくくなり、遊びが展開しにくい。

そこで、力の強い中学生たちが砂を掘り返してくれると、フワフワになって、力の弱い園児たちにも扱いやすくなるのだ。

高いところの掃除や、セロハンテープでポスター類を貼ったあとのガラス拭きをお願いすると、ピカピカにしてくれた。

「教える仕事」に興味をもってくれたらうれしい。

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