せんせいをめざす素敵なあなたに
算数専科の先生に学ぶ ― 子どもに寄り添う工夫
筆者は高校に上がったとき、
「基礎解析」や「微分・積分」でクラクラした経験があります(笑)。
いま小学校で算数専科をされている先生は、「算数・数学専門」というだけで尊敬してしまいます。
1学期の間にいろんなクラスを回って、子どもたちの理解度や様子を丁寧に見ているとのこと。
少人数教室は高学年に近い部屋にあり、いずれはクラスを分けて、5・6年生を中心に算数を教えていくそうです。
算数専科の先生が、教材を大人買いする理由

算数の進め方の参考に、板書シリーズ®︎などを購入しようと思うんです
と尋ねたところ…

買ったよ!(笑)
と即答。
1冊の値段が高いので、まずは上巻だけ買って試しているそうです。
5・6年生の板書の工夫や対比の仕方などが具体的に書かれていて、とても参考になるとか。
ただし、○○附属小学校などの先生が書いているので、目の前の子どもたちには「ちょっと難しいな」と感じる場面もあるそうです。
そこで、この先生がさらに踏み込んだのが―― 他社の算数教科書を“自腹で大人買い”。
もちろん教師用の朱書きではなく、子どもが実際に使う教科書です。
「ここはもう少し深めたい」
「この問題は今の子どもたちには難しい」
そんなときに、複数の教科書を見比べて授業を工夫しているとのことでした。
算数専科の先生の姿勢に学ぶ
何十年も授業をしてきたベテランの先生が、なおも「もっと良い授業をしたい」と工夫を重ねる。
その姿勢に、本当に頭が下がります。
さらに、職員室の棚にはしっかりと 小学校学習指導要領 が置かれていて、常に照らし合わせながら授業を進めているとのこと。
「以前の授業をただ繰り返すのではなく、少しずつ上書きしていく」――そんな言葉がぴったりの先生でした。

算数・数学は進路選択のカギ
算数・数学は、将来の進路にも大きく関わる教科です。
数学に苦手意識をもつと、文系を選ぶきっかけになったり、国公立を断念する理由になったりします。
- 筆者の弟も、数学の点数が伸びず、私立大学への進学を選びました。
- W大に進学した息子の友人も「センター試験は受けません!」と先生に言い切ったそうです(笑)。
逆に、小学校から理解に合わせた丁寧な指導を受けられたら、中学・高校でも苦手意識は減り、選択肢が広がります。
おわりに
「算数専科の先生のような教師陣に、私も算数を教えてもらいたかった」――そう思わずにはいられません。
しかし、算数・数学は、ただの教科ではなく、子どもたちの未来を左右する大きなカギ。
その大切さを、あらためて教えていただいた気がしました。

〜がんばるあなたを応援しています
いつもありがとうございます♪