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スクールカウンセラーになるには ④伴走者 たつとみ先生

スクールカウンセラー

素敵なせんせいをめざすあなたに

管理人
管理人

管理人が公認心理師をめざすにあたり、対策講座でお世話になった予備校。

そちらの受講生やOBによるzoom発表では、

スクールカウンセラーとして活躍しているたつとみ先生から

過去にも何度かお話を聴き、感銘を受けていました。

そのたつとみ先生に、スクールカウンセラーをめざす経緯や体験を

連載していただけることになりました。

類似した事例に関わってはいますが、内容はフィクションです。

スクールカウンセラー コミュニケーション

大学卒業後、約8ヶ月の間だが、塾の講師を経験することとなった。塾の講師とはいっても、生徒との個別のカウンセリングや、生徒の親とも色々な話をしなければならず、かなり大きな経験になったと自分は思っている。

その中でも、学校には行ってないが、塾には来ているという不登校児と接する機会が持てたのは非常に大きな経験だったと思う。

その生徒たちと話をしていると、やはり学校が面白くないと感じるのは、生徒や教師、親との間のコミュニケーションが不足しているのが主な原因だった。

自分は授業の中や、個別で生徒と話をする中で、生徒自身が何を言いたいのか、一つ一つの行動に何の意味があるのかを考えながら生徒と接していた。

そうした生徒と話をする中で、学校でいじめにあっているという生徒と話をしているうちに、逆にいじめを行なっている生徒にとっても、何かを訴える『場』というものがないのではないかと感じるようになった。

そうした『場』を塾に求めてしまっているのではないかと感じるようになった。


 

ひいた視線

自分が小学生の頃、いじめを受けていたときの経験だが、学級会のような場で、自分のいじめについて話し合われたことがあった。

その話し合いが終わるとき、いじめっ子が自分にあやまるという話になった。その時に担任の先生が自分に「彼が君にあやまるときに、何かすることはあるか」と聞いた。

自分は被害者意識だけが強く、何もないように思えた。その後、担任のカミナリが自分のところに落ちたのはいうまでもない。

その時にはわからなかったが、いじめを行なうもの、いじめを受けるもの、それぞれに理由はある。

それは、不登校もまた同じである。大切なのは、「なぜこんなことを」と嘆くことではなく、「なぜ相手はそのような行動をしたのだろう」と一歩引いた視点から眺めることなのだと思う。

当時の学校にはどのような生徒でも受け入れ、そうした視点を教える『場』が存在しなかったのだと思う。

自分がそれを、塾の講師をする中で、実践出来たかはわからない。ただ、そのことを踏まえて行なえたのは確かである。

それが生徒にどのように影響したのかは、生徒自身が導きだす答えなのだろうから。

スクールカウンセラー 相談の場


親友の死から約十年、カウンセラーを目指し、その夢はまだ叶わないでいる。

基本的な技術は身に付けたけれども、まだその時ではないと、親友が言ってくれているのかもしれない。カウンセリングに完成はない。

自分自身、日々が精進の時だと思っている。そしていつか、自分の経験が役に立つときが来るだろう。

なぜなら、経験なくして知識はありえないと、自分の『不登校』や『いじめ』の経験から学んだからだ。


その経験から、不登校やいじめを受けている子どもは、気付いてしまったのだと思った。

自分という存在、個性を生かしきれてないということに。

また、いじめを行なっている子どもは、集団という枠に捕らわれてしまい、盲目にさせられているのだろう。

そして、気付いてしまったからには、閉ざされた枠から抜け出し、自分自身で自分を守ること、責任をとることを知らなければならない。

彼らには、それが出来ると思う。自分にも出来たのだから。それを、自分は伝えたくて、この道を進んでいるのだから。


人は、自らの道を進むのに、自分の足以外で歩くことは出来ない。その中で、思い悩んでしまう人がいたら、自分は彼らと共に歩く『伴走者』になりたいと思う。

それが、『不登校』や『いじめ』に悩む人、またそれに関わるすべての人たちにとって、相談出来る『場』となるのだと思うから。


あとがき


 まだ進行途中で、多分一生続くであろうこの道の途中で、自分の半生ともいうべき話を、今回まとめることが出来た。

この問題が解決することは、人が考える動物である限り、そして、人と人との関わりあいの中で生きてゆく限り、多分出来ないのだと思う。

でも、それでこそ人間なのだとも思う。この道がどこに続いているのか、未来はどうなっているのかということを知る人はいない。

なぜなら、それは自分自身が作っていくものだからだと思う。それを、自分はこれまでの経験の中で理解してきたつもりだ。

人はなんでも出来るのだ。そのためには、自分というものを作り、それに責任を持てるようにならなければならないのだと思う。

 

スクールカウンセラー その後


ここまで拙い私の文章を読んで頂きありがとうございます。


お気付きの方もおられるかと思いますが、ここまでの文章は私が過去‥約20年ほど前に書いたものを今回4回に分けて瀬野先生に掲載して頂きました。
瀬野先生、ありがとうございます。

さて、ここからは今現在SC- スクールカウンセラー を中心として、子どもたちに関わる仕事をいろいろとさせて頂いてますが、次回からはこの20年前に書いた文章の続きから現在に至るまでと、その際に思い考えた事などをお伝え出来ればと思います。

よろしくお願い致します。

管理人
管理人

たつとみ先生、貴重なお話をありがとうございます

塾講師として生徒に接していた頃から、かかわりを丁寧に考えて生徒たちを見ておられて、さすがだなと感じました。

念頭に「将来はスクールカウンセラーになる!」という強い思いがあるから、日々のできごとにもアンテナを張って、意味を考えて進んで来られているんだと思いました。

わたしも将来、伴走者としての役割を果たせるようになりたいです

今では県下11校を担当され、講演などでもお忙しくされるたつとみ先生

続編が読みたいと、読者の方々から連絡をいただいているので、

どうぞよろしくお願い致します☺️

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2022/10/3EEDB0A0-5C8A-4E9E-BE7F-483423451946.png管理人からのお願い

たつとみ先生の希望で、連載記事の感想をいただけたらありがたいです

たつとみ先生に届きますので、温かいメッセージをいただけたら

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たつとみ先生
たつとみ先生

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