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五色百人一首で恩返し

素敵なせんせいをめざすあなたへ

五色百人一首大会チラシ

筆者48歳

念願の小学校に勤務し始めたが、指導法に不安もあった。

子どもたちは楽しんで授業を受けているかな?

こんな感じの教材準備でいいのかな?

月に一回、金曜日の週末に車を走らせ、教育サークルRunwayに顔を出していた。

毎回、様々な参考資料や研修のチラシが配布される。

秋に参加した頃、配られた1枚のチラシに目が留まった。

「五色百人一首 大会ボランティアのお知らせ」

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2020/08/youngwoman_45-e1597309078270.png筆者

五色百人一首かあ、懐かしいなあ。

子どもたちの冬休みの宿題に毎年のように出てたな。

リビングでわたしが札を読み上げて、よくやったっけ。

そういえば、公民館であった地区大会にも参加したなあ。

今働いてる小学校でも、1月に百人一首大会って年間予定に書いてたな。

何か仕事に役に立つかもしれないし、

わが子たちが大会でお世話になったし、

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2020/08/youngwoman_45-e1597309078270.png筆者

五色百人一首のボランティアに行ってみよう!

大会当日

1月の早朝、眠い目をこすって電車に飛び乗る。

雪が積もらなくて良かった。電車が遅れたら大変だ。

Google mapで検索しながら会場の近江神宮に到着。

広い石階段を上がりきったところに赤い門が鎮座している。「映画のシーンと同じだ‥」

Wikipediaより

同じ敷地の「勧学館」という建物で、大会は行われた。

「おはようございます」スタッフが続々と集まってきた。

ホールの入り口のショーケースには、「ちはやふる」の色紙やグッズが並んでいる。帰りにじっくり見てみよう。

正面左手の階段を昇る。

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2020/08/youngwoman_45-e1597309078270.png筆者

千早が人混みでしのぶとすれ違った階段だ…

階段の踊り場を回ると、

畳敷きの広い会場が見えてきた。

映画の「ちはやふる」が好きで、全作映画館に娘と観に行っている。

スクリーンに出てきた場面を重ね合わせ、ワクワクしていた。

大会開始

受付のお手伝いでもするのかと思いきや、runwayの代表さんから

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2021/02/business_man1_1_smile-1-e1614417620778.pngスタッフ

青の審査員をお願いします

えっ?審査員?!

教員で参加している人は、審査員に当たるのだという。責任重大だ。

五色百人一首では、青色の札20枚は最初に覚える札だ。今回では初心者の部類になる。

スタッフは参加者の名簿を確認したり、部屋への誘導をしたりした。

そろそろ試合が始まる。

簡易の大きな畳が敷き詰められた会場に、参加者たちが集まってきた。

小学生たちの表情は真剣そのもの。

家族はビデオやスマホを向けて、静かに見守っている。

こんなたくさんビデオが回ってるところで審査員なんて、こっちも緊張するよ。しっかり試合を見届けなくては。

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2021/02/51376E0A-B66E-4846-921D-83F9CBCE8C58.pngスタッフ

あいさつしましょう

 「お願いします」

ご用意良ければ 空札(からふだ)1枚

東海の灘の小島の‥

あいさつしましょう、と試合の前と後に伝える。子どもたちは向かい合った相手と握手をする。

「空札」と言って、百人一首ではない句を一句詠む間に、参加者は気持ちを整えるそうだ。

この一連のフレーズが気に入り、授業でも取り入れることにした。

(今年はコロナ禍なので握手は避けた)

審査員は向かい合う競技者のそばに座る。

乱れた札を競技者が整えるのを待って合図を送ったり、両手をひざに置いて待つのを見届けた。

「ありがとうございました」

対戦相手と握手をする。

みんな礼儀正しい。

うれしくて家族の元へ報告に走る子、悔しくて泣き出す子

わが子も勝ち上がれなくて泣いてたっけ‥と懐かしく思い起こしていた。

映画のような

試合が進むにつれ、会場もヒートアップ。

畳を叩くスピードも格段に上がる。「は、早い」

羽織袴で決めた競技者もいる。

揃いの黒Tシャツで参戦したチームもあった。

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2020/08/youngwoman_45-e1597309078270.png筆者

かっこいい!本当に ちはやふるの世界だ

大会の裏で

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2021/02/216BAC83-550F-44BC-8527-65A7F3D17114.png小学校教諭の大会スタッフ

スタッフは百人一首の札を色別、番号順に並べて枚数を確認しているんです。

ついたてを隔て、たたみを叩く音が響く賑やかな会場を背に、札を並べて片付けていく。

取り札の裏に1枚ずつ小さく、A -①というように番号がふってあるので並べやすい。

1〜20までの並べるのはなかなか面倒だけど、紛失を防げていいな。学校でも、片付ける時の確認に使えるな。

控室では、各色の優勝者に渡す賞状や、参加賞を用意した。

お世話になった大会に、スタッフとしてご恩返しできた気がした。

役に立つ充実感で満たされる。

お楽しみのグッズ

ショーケースを覗き込む。

千早が描かれた可愛いファイル、

娘にお土産にしよう。

 百人一首のエコバッグ、カレンダー、ファイル
https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2021/02/AF00B07C-1E53-4DB2-97BF-A71E1CA8F7BA.png勧学館の 事務員さん

ちはやふるグッズを買ってくださった方に

プレゼントです

オリジナルカレンダーだそう。うれしい!

翌年、決まり字の字札が印刷されたこのエコバッグを提げて各クラスを回ることになる。

お参り

百人一首大会のボランティアが済んで、

会場を後にしようとすると

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2021/02/3A8A7D59-6230-4E8C-A001-8C84D4261330.pngスタッフである小学校の先生

先生、今日はありがとうございました!

電車で来られたんですか?

良かったら駅まで送りますよ。

なんと、初対面の筆者を

駅まで送り届けてくださるという。

ボランティア団体に所属しているような人は

さり気ない親切も身についておられるようだ。

順序が逆になったが、

近江神宮へご挨拶と日頃のお礼に赴く。

〜がんばるあなたを応援しています

いつもありがとうございます♪