素敵なせんせいをめざすあなたに
終業式は教室で
終業式はコロナ禍を鑑み、
始業式に続いて、それぞれの教室で待機。
校長先生がお話しされた後、
学年代表の1名が1学期に頑張ったことを話す。
都道府県の漢字を覚えることを頑張りました
前任校では、放送室からライブ中継だった。
長くて短い一学期が終わり、
夏休みに突入した。
夏休みの算数フォローの準備
算数のフォローが必要な子どもたち、
各クラス数人をピックアップ。
夏休みの始まったばかりの数日間、
涼しい朝の一時間ほどを学習時間に充てる。
前任校でも
夏休みの算数教室が実施されていた。
✅おもて面ー問題のみ。
✅裏面ーその問題用紙に答えを記入したもの
裏面に答えを印刷するのは、
子どもたちが自分でマルつけするためだ。
✅教師用ー問題に答えを記入したもの。
子どもたちの苦手な単元などから、
担任と相談して問題を選ぶ。
児童、教師の人数分のプリントの印刷をした。
個別指導塾のよう
声をかけた子どもたちが、
設定した全ての日に全員来れるわけではない。
保護者の送迎が難しい家庭、
お出かけなどで欠席する子どももいる。
指導の教師数に対して、児童数は1〜1.5倍。
先生1人に子どもが1人か2人…
手厚いわ。
個別指導塾みたいね(笑)
意識づけ
夏休み入ってすぐの2、3日間、1日1時間程度。
勉強しないよりはずっといいが、
正直、これだけでは不十分だと感じる。
対象の子どもや親御さんに対する
「算数、分からない所はちゃんと聞いてね」
「お子さんは算数で困っておられるので
またおうちで見てあげてくださいね」という
勧奨の一面も大きいように思う。
寺子屋教室を思い出す
筆者は小学校で働きだす前の5、6年間
平日の夕方や週末
小中学生の子どもたちを対象に
個人が開いていた寺子屋教室で
指導にあたっていた。
宿題のテキストやプリントを持参した子どもを
見守ったり、質問に答えたりする。
今、小学校教員になり
業務の一環としてフォロー教室で
勉強する子どもたちの傍らに座っていると
あれ…この感覚…
デジャブのような…
昔お手伝いしてた寺子屋教室…
長机の横に座って、よく宿題見てたっけ…。
…
寺子屋教室のお手伝いを頼まれて
子どもたちに勉強を教えてた頃は、
本当に小学校の先生になって
同じようなシチュエーションになるなんて
思いもしなかったなぁ。
寺子屋教室は、元教員の主催者の
「高い月謝は取りたくない」という意向で
子どもは何回教室に来ても月謝は3000円。
指導は「有償ボランティア」とも言え
時給は700円程度。バイト代は1ヶ月数千円。
それでも、
子どもたちの勉強の理解が進むとうれしいし、
勉強を教えている感覚が心地よく
週に2、3回の指導が
ライフワークのようになっていた。
給与が出なくても
良かったら、夏休みの算数教室に行きますよ
前任校でも、時給が発生しないのに、
子どもたちのために指導に来てくださると
教頭先生から伺っていた。
…先生、今日はありがとうございます!
指導に来られた非常勤の先生にお礼を言うと
当たり前じゃないの、という顔をされた。
(わざわざお礼など言わないものなのか)
日本の教育は
こういう素敵な考えの先生方に支えられて
発展してきたのだろう。
Noblesse は英語ではnoble、
つまり「高貴な」、「恵まれている」というようなことを意味し、obligeは英語ではobligation、つまり「責任」「義務」を意味する。
恵まれた環境にある人間は、それを享受するのみでなく、与えられた恵みを社会に還元し、社会に貢献する責任がある
子どもたちの学習をサポートしたい
寺子屋教室の経験が有ったからこそ、
小学校教員をめざす一因になった。
寺子屋教室やフォロー教室の機会を
与えていただいて
教育者としての姿勢を見せていただいて
感謝である。