せんせいをめざす素敵なあなたに
筆者47歳
理科のレポートは何にする?
小学校教諭免許の勉強をしていた頃、
理科教育法IIの単位をとるために、
川のレポートを提出することにした筆者。
場所に迷った筆者は、
その辺り出身のママ友に電話で道を尋ねると、
彼女が現地まで駆けつけてくれ、
無事にレポートの写真を撮ることができた。
川のことを調べてるなら、
ちょっと連れて行きたい所があるんだ。
時間は大丈夫?
ドライブ
わたしの実家はこのずっと奥だよ。
道が細くなるからしっかりつかまっててね
彼女のワゴンに乗り込んで
山あいの道をどんどん進んで行くと、
だんだん勾配がキツくなってきた。
車1台がギリギリ通れるほどの道幅で、
車の窓ガラス越しに下を覗き込むと
吸い込まれそうな谷だ。
山道に長く生えた雑草や、
無造作に転がる石が車体を揺らす。
ガタガタ道を抜けると集落が見えてきた。
ずいぶん道の奥まで来たなぁ
…
バス停がこんなところに!
ここ、バスの終点よ(笑)
これに乗って、街の高校までバスで通ってたの。
…
バスが1日数本しかないから、
寝坊したら自転車を必死で漕いで
高校まで行ってたわ(笑)
…
行きは下り坂でラクラクだけど、
帰りは登り坂だから自転車じゃキツくて(笑)
あっ、おじいちゃん!
今日は友達を連れてるから、また来るね〜
外で作業をしていたママ友のお父さんに
軽く会釈をすると、集落を通り過ぎた。
見えてきた
集落を抜けてしばらく行くと視界が晴れて、
広い空間に出た。
ここはダムだよ!
…うわぁ、きれい!
周囲が山々で囲まれてて、
小さな湖みたい。
穏やかな空間ですごい素敵!
…
上流のダムとしてレポートに載せるね
本当にありがとう!
いいレポートになりそう。
シャッターを夢中で切った。
こんな風光明媚な場所があったんだな。
ダムに連れて行ってあげようという
彼女の心遣いに感謝した。
とっておきの場所に連れて行ってくれた
ママ友に感謝です。
さらにレポートは続きます