素敵なせんせいをめざすあなたに
仕事の幅が広がる
幼稚園で働き始めた2011年当初、園の管轄をしていた自治体では、幼保一元化が進んでいなかった。
同じ頃、保育終了後に希望者の園児を預かる「預かり広場」が開始。
希望者は園児1名から大抵は5、6名まで。
パートなどの仕事をしている母親の利用がほとんどだった。ブロックなどの室内遊びや絵描き、折り紙などを別室で行なう。
保育士資格がありながら、幼稚園教諭の免許を保有していなかったために、その業務は従事することができなかったのだ。
(現在は保育士資格だけで、預かり保育に従事することができている)
園に採用されて、配属のクラス(特別支援担当講師の場合は担当児も)が決まると、1年間そのクラスにかかわり、他の学年に入って保育に携わることはほぼない。
預かり広場の担当になると、日頃接する機会の少ない他の学年の園児ともかかわる。
園をより多角的に見ることができた。
特別支援担当講師は、基本的に15時15分が退勤時刻だった。預かり広場の担当になれれば、17時まで勤務することが可能で、総じて月収も増える。
「まず、幼稚園教諭免許を取得して、預かり広場の担当になるんだ」というモチベーションで、勉強に勤しんだ。
選べる職務内容が増える
幼稚園教諭免許があれば、もちろん幼稚園でクラス担任をすることが可能だ。
保育士資格があれば、保育園でクラス担任ができる。保育園は基本的に保育士資格をもった先生で運営されている。
資格も教員免許もない場合は、保育補助という扱いで、書類上は支援員となる。
担任は、やりがいもあるが責任も重い分、特別支援担当よりも給与は多い。
働いていた自治体は、保育終了後14時~17時まで園全体の事務や会計補助を行う「園務」と呼ばれる職務を、各園1名ずつ配置していた。
かつて金融機関に勤務しており、パソコンも一通り触れるので、事務や会計に携わるのはうってつけのポジションだと感じていた。
しかし、「園務」も 幼稚園教諭免許がないと、就くことができなかった。
「幼稚園教諭免許を取得して、ゆくゆくは園務になろう」と意識を持って、試験やスクーリングに臨んでいた。
パソコンや会計ができる幼稚園教諭として、自分の強みを活かせると感じ、園務のポジションに就くことを幼稚園での目標に置いていた。
パソコンの技能をさらに高めるために、WordとExcelの講座に通い、Word3級、Excel3級を取得した。
そして数年後に幼免をとった後、園務として勤務する。
園の事務をする際、パソコン講座で得た知識が役立ったのは言うまでもない。
保育補助の支援員が 幼稚園教諭免許 を取得すると
⬇️
① 預かり広場担当 延長で残った子どもを預かる
② 園務 園全体の事務補助をする
③ 担任 各クラスの担任を行う
優先的に採用される
どの自治体も、各校、各園の有資格者の人数を申請せねばならないようで、1月2月の年度末近くになると、有資格者の確保に躍起である。
3月になっても先生探しに奔走され、電話をかけまくっておられる光景もよく見る。
有資格者で人員を割り振ってから、足りない分を免許や資格をもたない人員で埋める形のところがほとんどだろう。
保育士資格を保有していたものの、幼稚園教諭免許がないという理由で、幼稚園で働き始めた3年の間、採用は後回しだった。
本人も勤務内容や条件が気に入って、そのまま働きたい、園側もその人となりを判断し、継続して勤務してほしいと思っても、
資格や教員免許がないために、優先順位が下がり、go サインを簡単には出せないのである。
保育士資格はあるのに幼免がない
わが身の無力さ、不甲斐なさもひしひしと感じる
周りの同僚が早々と採用が決まる中、今や遅しと、本採用の連絡を待つのはヤキモキして本当に辛いな…
早く教員免許をとろう!
万が一、採用枠がいっぱいの場合は、その時点(3月末)から別の就職先を探さねばならない。
「早く教員免許を取ろう!」と強く決意した大きな要因でもある。
幼保特例制度(ようほとくれいせいど)の記事一覧
https://sensei.style/Japan/category/youchien/youhotokureiseido/
隣接校種 の記事一覧
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