素敵なせんせいをめざすあなたに
休業要請が明けて音楽授業
2020年
新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から
勤務先の学校も3月から休業。
新年度の5月からようやく分散登校が開始。
久しぶりの子どもたちの笑顔がうれしかった。
そして6月から通常通り学校は始まった。
通常といっても、体育の水泳、密になる集会、
クラブ活動などは中止。
給食は前を向いて食事中の会話は禁止。
音楽を担当している筆者は、歌禁止、息を吹き込む楽器は禁止という状況に
「どんな授業にしたらいいの…」と頭を悩ました。
音楽担当の先生方にも相談に乗ってもらいながら、リズム遊びや鑑賞(曲を聴いて感想を書く)で乗り切った。
リズムのワークシートをいろいろ作成した。
付点はタッカのリズムで、馬の走るリズムよ!
と先輩教員に聞けば、
馬の親子のイラストカードを作ったり、お面を作ってかぶらせたりした。
歌や楽器の許可がでたのもつかの間、
7月には第2波であろうコロナの波が訪れ、
7月3週目には再び、歌や楽器が禁止になった。
2カ月しかない短い1学期が終わり、
8月1日からようやく夏休みを迎えた。
心苦しい
コロナ禍で日本中、いや世界中が
大変な状況に陥り、
こんな時に「教員免許の取得をめざそう」
という自己実現の発信が心苦しくなってしまい
記事の更新が止まってしまった。
オープンキャンパスの開催も知らせて載せたかったが、あいにくほとんどの大学が中止である。
(数は多くないが、大学によってはオンラインでの開催や、zoomと呼ばれるネット上で対面するシステムを用いた相談会などが行われている。)
辛い目
思いがけなく、職場で辛い目に遭った。
たまった仕事を片付けようと休日に出勤した時、
たまたま仲のいい先生も出勤してきて、
優しい顔を見たら、ぽろぽろと涙がこぼれた。
誰もいない静かな職員室で、事情を話した。
うんうんと静聴してくれて、本当にありがたかった。
居心地が良く、意識の高い人ばかりだ…と
思っていたので、足元をすくわれたようだったのだ。
困ったときはいつものように、
自己啓発の本や電子書籍を片っ端から読み、
解決策を講じようと試みた。
意識を違うことに向ける
これまで、辛い時どんな風に乗り越えて来たのか、考えてみた。
以前の職場で一緒だったかつての同僚も、
自分と同じように辛い目に遭っていたことが。
その同僚に
どうやって辛いのを乗り越えたの?
と尋ねられたのを思い出した。
「幼稚園の免許をとったり、
小学校の免許をとったりする勉強を
ずっとしてて、
…
辛いことがあっても、
『わたしは教員免許の勉強がある!』と、
意識が勉強に向いてたの。
『帰ったらレポートしなきゃ』とか、
『試験の勉強しなきゃ』とか
だから仕事も頑張れたと思う」
偉いなー。前向きだなあ、先生は‥。
「気分の良いことに意識を向ける、
嫌な事は考えない」と
、数々の書籍やネットの記事に謳われている。
サイトで見つけた素敵なお洋服を注文しても、
テイクアウトのおいしいオードブルを家族で囲んでも、
筆者の場合、それらは一時的な快楽に過ぎないようだ。
いい気分の継続をすることはなかなか難しかった。
思考のスペース
教員免許の勉強をしている期間は、
「レポートを週末までに仕上げなきゃ」
「試験勉強の解答を作らなきゃ」と、
頭のどこか隅っこにあった。
自宅でパソコンを前にテキストやレポートと向かいあっていると、
外で起きた辛い事件を反芻している隙間はなくなってくる。
スポーツに打ち込むアスリートは、ぐすぐすと悩み続けないイメージがあった。
自分の外側で起きた事件は変えられないが、
目の前のトレーニングを懸命にしていたり、大切な試合を控えていると、辛いことを反芻する思考のスペースを減らせるからかな、と分析して、妙に納得してしまった。
辛いことに自分の思考を席巻されないように、
スポーツでなく、音楽や美術の芸ごとでも、受験勉強でも、仕事でも、打ち込めればいいのである。
要は、辛いことを考えるスペースを減らせばいいのだ。
それらが購買意欲や食欲を満たすなどの一時的な欲求ではなく、
自分を高めてくれる事項なら尚よし、ということだろう。
勉強を進めていくと、1つ、また1つと、単位の合格の数が増えていくのもうれしい。
以前から気になっていた、免許法認定講習で
「中学校2種英語免許状」を取得する準備を始めようと思う。
置いてきた夢のひとつ
中学の時、どんなシチュエーションだか忘れたが、教室で
「将来の夢はなんですか?」
という質問があった。
当時英語が好きだったし、「先生」になる夢もあった。
「英語の先生…」と言いかけて、自分より英語の得意なクラスメイトがそばにいたので、思わず口を噤んでしまった。
「ねーねー、何になりたいのよー」勝気な彼女が問いただしたが、おこがましくてその場を濁した。
そのクラスメイトは同じ高校に進み、外国語大学に進学している。
先生になる夢を反対されて諦めていた、当時高校生の筆者は、
「あの子はきっと英語の先生になるんだろうな」と、羨ましく思ったものだ。
あの時、口にできなかった夢を、改めて宣言しようと思う。
「英語の先生の免許をとります」
〜がんばるあなたを応援しています
いつもありがとうございます♪