素敵なせんせいをめざすあなたに
高校で社会教員をされているYさんが、大学の通信課程を終えて教師として踏み出す直前の手記が出てきた。本人の了解を得て紹介したい。
一大決心
もともと教育を仕事にしたいという思いはあったものの、その志しを抱いた時には既に大学2年でした。
途中から教職課程をとることも出来たのかもしれませんが、まずは一般企業で経験を積むべきだと考え就職することを選びました。
石の上にも三年で、仕事にもやりがいを感じてはいましたが、自分自身が本当にやりたいことを心に留めたままにすることは私には出来ませんでした。
そして一大決心をして教員免許を取るために佛教大学へ入学しました。
私の場合は全部で103単位を2年で履修すると決めましたが、これは想像以上に大変なものでした。
社会人から学生へ戻り学習し直すというのは新鮮ではありますがモチベーションや集中力を維持することに苦労しました。
自分にしかなれない教師になる
入学して2年目には教育実習や採用試験にも挑みました。
自分よりも遥かに若い方々と同じ実習をこなしたり、試験を受けたり、まったく経験値の異なる中で勝ち抜かなければならないという焦りから、時には自分の選択は正しいのだろうかと弱気になることもありました。
しかし「自分は自分にしかなれない教師になる」そんな思いが自分を支え続けてくれました。
成功より成長にこだわる
私がこの2年間で学んだことは数多くありますが、一言でいうなら
「成功より成長に拘る」ということです。何事も挑戦すれば必ず失敗します。
成功は約束されたものではありません。しかし失敗を恐れずに最後まで諦めないことは人を成長させてくれると思います。
成功より成長を大切にする姿勢は教師が重んじることであるとも考えます。
この思いを胸に4月から高校地歴の教員として第一歩を踏み出します。
母校で教鞭をとられているYさん
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かつて通信制大学の試験会場で
たびたび顔を合わせ、
互いの近況報告をしたり、
懇親会で食事を共にしたりしたものです。
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「教育実習があるんで、
そんな長く有休もとれないし
仕事辞めたんですよ」
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…返す言葉が見当たりませんでした
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それから数年後、
わが子の高校進学にあたって、
高校のオープンキャンパスに母子で参加。
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会場の壇上で何百人の参加者を前に、
Y先生が司会進行をされていました。
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部活動の見学に行くと、
その部を担当しているY先生がおられて、
わが子にも部活の紹介や説明をされました。
…
通信で共に勉強をし、
励ましあっていた記憶がよみがえり、
Y先生の活躍を目の当たりにして万感の思いでした。
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今後も先生としての益々のご活躍をお祈りしています。
高校のオープンキャンパスにて
高校地歴教員 の記事一覧
https://sensei.style/Japan/category/koukou/koukou-chireki-kyouin/
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お読みいただいてありがとうございます。
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このサイトは
これからせんせいをめざす方への
参考になればと、
筆者が私費で運営し、
広告を貼っていません。
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読んでくださった記事は、
教員免許をとってサラリーマンから
高校地歴教員に転職されたYさんに、
「せんせいをめざす方の励みになれば」と
お願いしたものです。
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もし、通信制大学などで教員免許を取得して、
新たな道を歩んでいる方がおられたら、
ぜひこちらのサイトへ体験談を
お寄せいただけませんか?
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これから教員免許取得をめざす方への
頼もしいメッセージになると思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
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