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幼保特例制度で幼免・保育士資格をおトクに取得

幼保特例制度

素敵なせんせいをめざすあなたに

筆者42歳

幼保特例制度 教育実習のために一旦仕事をやめようか

保育士資格をとり、幼稚園で働きながら大学の通信教育で幼稚園教諭の免許取得をめざしていた。

「幼稚園教諭課程本科」というコースで、3回生編入という扱い。基本は2年間での免許取得を目標にしている。

毎月3200字のレポートのため、図書館通いをした。大量の参考文献を携えて自宅に戻ると、締め切り日ギリギリまで原稿を練って大学へレポートを送る。

それと並行して、月一回の科目最終試験のために勉強も欠かせない。

毎日の勤務を終えてから、帰宅して夕飯を作ったり、子どもたちの宿題を見たりしていると、教科書を開いても、電気を煌々とつけたまま眠ってしまっていることも多かった。

レポートにかかれるのは週末くらい。机に参考文献を山積みにして、パソコンに向かう。

設題に合わせた解答を考えてA4にまとめ、暗記していった。この覚える作業がなかなか捗らず、悲しいかな学生の頃のようにサッとはいかない。

A4のクリアファイルに自作の解答をwordで作って挟みこむ。それをカバンに忍ばせて持ち歩き、子どもの部活の送迎の合間や、カフェの待ち時間で読み込んだ。

夏休みには、計20日以上のスクーリングに参加。

小学生の子どもたちの面倒は、主人や実家にお願いしていた。

早朝に起床、6時台の電車に飛び乗り、夕方講義を終えると帰宅が20時を回る。

車内では居眠りをしてしまっていた。

この課程本科在籍の2年間のうちに、他の幼稚園へ教育実習に行かねばならなかった。

3週間も継続した休みを取るのは、今勤務している園に申し訳ない。

一旦、園の仕事を辞めるか。

教育実習のために、一旦退職するか悩む筆者

春の実習が済んでから、改めて雇用を探すか。

次の職場を探す筆者

実習が済むまでの期間の数ヶ月、収入が途絶えるのはちょっと厳しい。

仕事や育児をしながらの勉強は正直キツくなってきていて、この2年間で必要な単位を全て履修できる自信もなくなっていた。

幼保特例制度? 渡りに舟

次の雇用への進退を悩んでいた頃、市教委が主催する幼稚園教育の発表に続いて研修があった。

研修は勤務時間外であったために出席は強制ではなかったが、何となく気になって夕方遅くまで参加したのだ。

その日の講師は、大学の幼児教育学科で教鞭をとっている男性の教授だった。

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2019/12/business_man1_1_smile-e1582383956395.png 大学教授

この中で保育士資格をもっている先生は、どのくらいいらっしゃいますか?

幼稚園免許だけの先生は?

両方もっている先生は?

参加の教員たちに質問され、該当するところで挙手をした。

https://sensei.style/Japan/wp-content/uploads/2019/12/business_man1_1_smile-e1582383956395.png 大学教授

なるほど、両方もっておられる先生は75%くらいですね。保育士か幼稚園免許、どちらかだけの先生もいらっしゃいますね。

保育士不足が叫ばれて久しいですが、国は保育士資格をもった先生をもっと増やしたいんです。

これからは、幼保一元化が進んでいって、

保育士と幼稚園教諭、両方を持った先生を増やすために、『特例制度』というのが始まります」

 幼保特例制度(ようほとくれいせいど)

保育士資格、幼稚園教諭免許いずれかの資格をもち、3年かつ4320時間以上の実務経験で、もう一つの資格が取得できる制度

保育士が幼稚園教諭免許をとる場合 → 5科目8単位 を取得(佛大の場合)

幼稚園教諭が保育士資格をとる場合 → 4科目8単位 を取得(佛大の場合)

教育実習は免除

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