「先生をめざすあなた」と「現役の教員」を支える    キャリアと心の相談プロジェクト

社会人から教員をめざす。教育実習の壁を越える「採用猶予」という新しい選択肢

教員採用試験の対策をする社会人

大学3年で一次試験合格も?

教員不足が深刻化する中、教育現場や採用試験の状況は大きく変化しています。「昔とは違う」という視点で、最新の状況を見てみましょう。

採用の「一年前倒し」が進んでいる

昨年、大学3年生の次男から驚くような報告がありました。 「同級生が、中学校(数学)の採用試験、一次試験に受かったらしいよ」 私が住む自治体でも、大学3年生の段階で一次審査を行う「一年前倒し」の制度が始まっています。優秀な人材を早めに確保したい自治体の動きは、年々加速しているようです。

社会人の「最大の壁」が壊れ始めている

これまで、社会人から教員を目指す方の最大のネックは「教育実習」でした。 2〜4週間の連続した休みを確保しなければならない実習は、仕事を抱える身には大きな負担です。かつて通信制大学の懇親会で出会った方は、単位をすべて取得したにもかかわらず、「仕事の調整がつかない」という理由だけで実習を断念せざるを得ませんでした。あと一歩というところで夢を諦めなければならない――そんな理不尽さを間近で見てきました。

「合格してから実習」という新しい選択肢

しかし今、大きな変化が起きています。 東京都の「社会人特例選考」のように、免許を持っていなくても採用試験を受験でき、合格後2年以内に免許を取得すればよいという自治体が増えています。

  • 合格という「確約」があるから、安心して準備ができる
  • 「免許がないから受けられない」という負のループからの解放

実際にこの制度を利用された方からは、「転職先を確保した上で免許取得に励めるので有益」「合格したことがモチベーションになっている」という前向きな声も届いています。

出典:東京都公立学校共済組合ポータルサイト

東京都に限らず、宮崎県の採用猶予制度など、同様の選考区分を導入する自治体は全国に広がっています。

出典:宮崎県公立学校教員採用選考試験

あなたのめざす自治体はどうでしょうか

「先生になりたいけれど、今の仕事を辞める踏ん切りがつかない」 「教育実習に行けていない自分が、採用試験を受けていいのだろうか」

そう悩んでいる方こそ、一度、希望する自治体の教育委員会サイトで「社会人 特別選考」と検索してみてください。あなたのこれまでの社会経験は、教育現場で必要とされています。「もう遅い」と決めてしまう前に、まずは最新の情報を確認する一歩を踏み出してみませんか。

※制度の詳細は、必ず最新の実施要項を各教育委員会のサイトでご確認ください。

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